小説 こうさく三国志 第3回

まぬけな皇帝、霊帝が死に皇太子、劉辯、劉協が残った。まず劉辯の母、何皇后が劉協の母を毒殺、霊帝の妻、董太后は劉協を保護、何皇后の兄、何進は董太后を毒殺、何進は宦官、十常侍の兵に真っ二つにされる。袁術袁紹曹操十常侍の内、4人を殺害、袁紹十常侍の家族も殺害、十常侍張譲は皇太子二人を連れ逃亡、だが川に身を投げ自殺。皇太子二人は川辺の草に身を隠した。劉協9才、夏の夜。岸に上がり歩いた。しばらくすると道に出た。ずっと歩いた。丘のふもとに、ほし草の山を見つけ、そこで寝た。そこは高官の屋敷の前だった。やがて保護された。探していた他の高官らも、すぐ合流した。そこに数え切れぬ大軍を率いた董卓が現れた。董卓は敵対する荊州の刺史、丁原の養子、呂布に当代きっての名馬、赤兎馬と金、千両、真珠数十粒、玉の帯、一筋を贈る。呂布丁原の首を切り落とす。董卓の養子となった。董卓は劉協を皇帝、献帝にした。董卓の参謀、李儒は何太后を2階から投げて殺し、劉辯に毒酒を飲ませ殺害。董卓は皇帝の寝室で寝、宮中の女官を片っ端からわが物にした。陽城で数千人が集まる大きな神社のお祭りがあった。董卓は美しい女性以外、皆殺しにし財産は略奪し拉致した女性は兵に与えた。生首を千個程持ち帰り、都で焼いた。董卓「反乱軍に大勝利した。」渤海太守袁紹は司徒王允董卓討伐を持ちかける。王允は高官を集める。そこで曹操董卓暗殺を誓う。しかし失敗。関所で捕まる。県令陳宮と共に逃げる。知人宅を訪ねる。知人は豚を殺して、もてなそうとした。しかし二人は豚でなく自分らを殺そうとしていると勘違いし、家人9人を殺害。勘違いだと気づいた陳宮は去る。曹操、父の元へ着く。父は孝廉衛弘という、義を重んずる大富豪を推薦、曹操は莫大な財力を手に入れる。まず打倒董卓の嘘の皇帝の勅書を全土に急ぎ、ばらまいた。その直後、すぐに兵士を募集した。兵はたくさん集まり、軍費援助を申し出る者も数え切れない。曹操は打倒董卓の檄文を書いて全土に急ぎばらまいた。全土17名の諸侯が賛同、都、洛陽を目指した。北平の太守公孫瓚は1万5千を動員し徳州平原県を通りがかった。浩作は関羽張飛を連れ面会した。公孫瓚「浩作、何でここにいる?」「公孫瓚のおかげで平原県令をしている。公孫瓚がここを通ると聞いて会いにきた。」公孫瓚関羽張飛も只者じゃないことをすぐ見破った。「今、董卓を討ちに行くところだ。浩作達も共に行こう。」張飛「あの時俺があいつを殺していれば。」浩作「それでは物語にならないだろ。」浩作は公孫瓚に合流した。曹操が集結した諸侯達を集め会議を開いた。そこで袁紹が盟主に選ばれた。翌日式典を催し袁紹は全軍に号令した。弟の袁術に全軍の兵糧を任せた。「皆、要害を占拠せよ。誰か先陣きって汜水関を攻めよ。」孫堅が先陣をかってでた。董卓の部下、驍騎校尉、華雄5万が迎え撃った。功を孫堅に取られたくない済北の相、鮑信が弟の鮑忠に3千をつけて孫堅の先回りをさせた。しかし華雄に1合で殺された。華雄は都督になった。孫堅には程普、黄蓋韓当、祖茂の4将がいた。華雄の部下、胡しんは程普に数合で殺された。袁術孫堅の台頭を警戒しわざと兵糧を送らなかった。孫堅軍は動揺した。華雄の部下、李粛は回り込み孫堅を挟み撃ちにした。祖茂は華雄に1合で殺された。袁紹は諸侯を集め会議を開いた。皆黙っていた。袁紹が周りを見渡すと公孫瓚の後ろの3人が目に止まった。只者ではない。こんな時にこの3人だけ微笑しているのである。袁紹公孫瓚殿の後ろにいるのは誰だ。」公孫瓚「平原県令、浩作だ。」曹操「もしかして、張角戦で共に戦った浩作か?」公孫瓚「そうだ。」華雄が攻めてきた。袁術の部下兪渉が討ってでた。3合で殺された。韓ふくの部下潘鳳が討ってでた。間もなく戦死の知らせが届いた。関羽「私が華雄の首を獲ってきます。」袁紹「官職は?」「1兵士です。」袁術「お前ごとき小者がつけあがるな。こいつを早く叩き出せ。」曹操「戦わせればいい。」袁紹「1兵士ごときを出したとあれば華雄に馬鹿にされるわ。」関羽「敗けた場合は私の首を差し上げます。」曹操関羽に熱い酒を差し出した。関羽は飲まず「すぐに戻ってきます。」馬にまたがりただ1騎出陣していった。しばらくすると外から太鼓の音すさまじく、味方の歓声すさまじく空が砕け、大地が崩れそう、山脈も揺れるようだった。諸侯達は訳もわからずただビビっていた。そこへ一人の男が背筋を伸ばし大股で入って来た。気迫で皆、吹き飛ばされそうだった。関羽華雄の首を諸侯達の中央に投げつけた。関羽ここにあり。董卓袁紹の叔父、太傅の袁隗を1族皆殺しにした。董卓は15万で虎牢関を守り李かく5万は汜水関を守った。こちらは8諸侯で虎牢関を攻めた。始めに着いたのが河内の太守、王きょうだった。部下方悦が呂布に向かった。4合で殺された。上党の太守、張楊の部下穆順が出た。1合で殺された。北海の太守孔融の部下武安国が出た。10合で腕を切り落とされた。公孫瓚自ら出る。数合して、ついに討たれるという時、一騎、間一髪加勢に入る。「俺が張飛だぁ!」50合になったが勝負はつかず、馬が全く違う、これは対等条件ではない。馬が同じなら張飛の方が強い、浩作はそう思った。「変われ!」次に関羽が出た。30合になるが勝負はつかない。8諸侯軍の兵士達は皆見ていた。呂布は疲れきっていた。浩作「変われ!」呂布は浩作をかわし、そのまま自陣に向かって馬を飛ばした。3人は激しく追いかけた。8諸侯軍も総攻撃をかけた。関所まで来て敵の応戦も激しくなったところで撤退した。