小説 こうさく三国志 第0回

男の名は浩作と言った。男は46才で会社を首になった。

人間関係、給与等がクソだった。

18年がんばった。

首になってよかった。やめれてよかった。

46年で最強の奇跡だった。男はしんどかった。自信がなかった。

何もなかった。男は孤独と貧困だけだった。

もうがんばる気はなかった。

最低限でいいゆるく生きていこう。

男は眠りについた。

神は浩作が頑張っている所をしかと見届けていた。

我この子だけは何としても救ってみせる。

神はそう心に誓った。

何もない孤独と貧困だけの男のささやかな物語は静かに始まった。

目が覚めると西暦200年頃の大中国大陸だった。乱世だった。男は皇帝に憧れていた。

最期の時間をおもいきり楽しもうと思った。何もない男の壮絶な大冒険が今始まる。